キッドさんは飽きっぽい。
それもあってか、趣味は広く浅くといった感じでイマイチまとまりがないです。
そんなキッドさんが、長く続けているゲームが2つあります。
一つはFINAL FANTASY XIV。いわずとしれたRPGのシリーズ14作目、MMORPGとして今最も勢いのあるゲームのひとつですね。
そして、もう一つが今回紹介したいと思っているゲーム、League of Legendsです。

League of Legends (通称 LoL) とは

MOBAと呼ばれるジャンルのゲームで、ゲーム性としてはポケモンユナイトを思い浮かべてもらうのがわかりやすいでしょうか。
FF14に例えるなら、5vs5で行うライバルウィングズみたいな感じ。
敵のタワーを壊していって、最後にコアを壊したほうが勝ち。

日本ではそれほど知名度は高くないですが、世界で最もプレイヤー人口が多いゲームで1億人のプレイヤーがいるそうです。
歴史も古く、2009年のリリースで、2016年には日本サーバーもサービスが始まりました。
キッドさんがプレイを始めたのは新チャンピオンとして「Gnar(日本語版ではナーという表記だが当時読み方がわからなかった)」が実装された頃だったと思います。
当時は日本サーバーがなかったのでNAサーバーにつないで若干のping値ハンデがある中「jg」「leash」「thx」など見様見真似の英単語でコミュニケーションを取りながらやっていました。

e-sports とプロシーン

10年プレイしている、とタイトルには書いたんですが、飽きっぽいので実際10年ずっとやっていたわけではないです。
間にやらない期間をはさみながら、足掛け10年(というかちゃんと調べたらもうちょい短いかも)みたいな感じ。
その長い期間の中で、今が一番LoL熱が高まっているんです。その理由が、e-sports。

LoLには日本のリーグLJL(LoL Japan League)というプロリーグがあります。
ゲームのプロ、というと大会の賞金で生計を立てるようなイメージもあるかもしれないがですが、LoLにおいてはどちらかというとサッカーや野球のそれに近いです。
Softbank Hawks Gamingというチームを例にするとわかりやすいと思うんですが、野球のソフトバンクホークスと同じように、ソフトバンクがチームを持っています。
そんなチームが8つ集まって競い合うのが日本のLoLプロリーグ「LJL」です。

もちろん、自分がやっているゲームだから上手いプレイを見ていて面白いというのもあるんですが、個人的には実況解説がとても気に入っています。
キッドさんはそれほど上手い方ではないので、実況解説があっても理解しきれないプレイもたくさんありますが、これがあると駆け引きの多いゲームの勝負ポイントが見えてぐっと面白くなります。
あと、ものすごくしゃべる。固有名詞を含めてこれでもかというほどしゃべる。そのテンション感がまた楽しい。

普段はスポーツ観戦もゲーム実況も見ないんですが、なぜかこれだけは追ってしまう魅力があります。
最近はプレイしている時間より観戦している時間のほうが長いかもしれないです。

世界 VS 日本

日本のプロリーグ、と書いたようにもちろん他の国にもプロリーグがたくさんあります。
その中でも強いとされているのは韓国(LCK)と中国(LPL)です。
北アメリカ、EU、ベトナム、など多くのリーグがある中、その2リーグは別格とされています。
日本の立ち位置はというと、万年初戦敗退の弱小リージョン。
世界大会では見向きもされないような成績でした。今年の春までは。

LoLの世界大会は、大きく分けて2つ、春と夏に行われます。どちらかというと夏が重要視されていて、言ってみれば甲子園のようなバランスです。
その春大会、今年の日本代表はいつもと違いました。北アメリカの強豪Cloud 9を倒して、優勝候補筆頭のDWG KIAをあと一歩まで追い詰めたんです。
結果としては決勝トーナメントまで駒を進めることはできなかったんですが、ダークホースの活躍は世界を驚かせました。

長年負け続けだった中での大金星を上げたこともあって、夏の大会では何かやってくれるんじゃないか、と俄然期待が高まります。
ただ、期待の理由はそれだけじゃありませんでした。

#DFMWIN

LoLには #xxxWIN というハッシュタグをつけてチームを応援する文化があります。
#DFMWIN であれば DetonatioN FocusMe (DFM) を応援するハッシュタグです。
DFMは春の大会で活躍した日本代表のチームで、夏のLJL(国内大会)でも1位を勝ち取って再び世界大会の舞台にやってきました。

DFMには春と夏で大きな違いがありました。メンバーの入れ替えです。
春の大会では理由があって出場できなかったメンバーの代わりにコーチ(元プロ)がチームの一員としてプレイしていました。
そしてこの夏から、メンバーが戻ってきてようやく理想のチームの形で世界大会に挑戦できるようになったんです。

Worlds 2021

LoLの夏の世界大会は、3つのフェーズにわかれます。

  • プレイインステージ
    • 弱小リージョンの上位チームと強豪リージョンの2位以下のチームなど
    • 5チーム×2グループのリーグ戦形式
    • 言ってしまえば予選
  • グループステージ
    • プレイインテージの勝者4チームと、強豪リージョンの上位チーム
    • 4チーム×4グループのリーグ戦
  • ノックアウトステージ
    • グループステージの各グループ1位2位
    • 8チームによるトーナメント

日本(LJL)は弱小リージョンなので、与えられている枠はプレイインテージからの1枠のみ。
グループステージに進出するのを長年の目標としていました。

Play-In Stage

プレイインテージの対戦相手は、なんの因果か、春の大会で1勝1負したCloud 9を含む5チームになりました。
ただ、今夏のDFMは強かった。苦しい試合展開の中、なんとか勝利をもぎ取って、3勝1負でリーグ戦を終了。
1位タイでCloud 9とのタイブレークが決まりました。

そしてグループステージ出場を決める重要な一戦、その決着のシーンがこちら。(音量注意)

ついにグループステージへの出場を決めた日本代表DFM。
実況解説の2人もLJLの黎明期からずっとキャスターを努めている2人で、テンションがすごいことになってますね。
それだけ熱い内容だったし、リアルタイムで見たときの高揚感はなんとも言えなかったです。
ファンとしても数年追ってきていたので、本当についにやってくれた、という気持ちでした。
おめでとう、DFM。

Group Stage

グループステージは強豪リージョンの優勝チームも交えてのリーグ戦。
日本は優勝候補のLPL王者Edward Gamingと、LoL界の伝説的プレイヤーFakerを有するSK Telecom T1を含むグループBに入りました。
Fakerは格ゲーで例えるとウメハラのような選手で、DFMのAria選手も「自分にとっての神のような存在」というほど。
そんな選手、チームと戦える、それだけで高まるものがありました。

これはグループステージのオープニングムービー。
最初に出てくるのが日本代表DFMのAria選手。途中でギターを弾いて出てくるなぜか別格の扱いを受けているのがT1のFaker選手。
正直、ここにDFMが並んでいるのを見て笑いました。そのくらいグループステージは今まで遠い世界だったので。

GGWP

グループステージはT1との試合から始まって、4チームリーグを2周の6戦。
リードを作る場面などもあったんですが、蓋を開けてみれば0-6で全敗。残念な結果になってしまいました。
ただ、0-5で迎えた最後の試合、Ariaが魅せてくれたこのプレー。

実況解説の言葉を借りるなら「神殺し」。1VS1でキルを取るのはとても難しいんですが、それをあのFaker相手にやってくれました。
最後にこんなお土産を取って帰って来るのであれば、十分なんじゃないでしょうか。
もちろん、次こそはグループステージで勝って欲しいものだけれど。
Worlds 2021、今までで一番楽しめる世界大会になりました。
ありがとう、DFM。

GGWP!

初めての課金の話

いい感じに締まったかと思ったけど、そういえばタイトル回収を忘れてました。
このゲーム、無料でプレイできる上に、課金して強くなる要素が全くないです。
スキン(見た目)が若干変わったり、アイコンエモートが出せたりするものの、それらも無課金である程度手に入るシステムになっています。
そもそものプレイヤー人口があまりにも多いので、それほど収益に特化しなくてもやっていけているらしい。
だから今まで課金の必要性を感じていなかったんですが、今回チームの応援と楽しませてもらったお礼にDFMのエモートを買ってみました。
長いことプレイしていても、全く上手くなる気配はないけれど、残りのWorldsの試合を眺めながら、空いた時間にのんびりプレイしようかと思います。
ゲーム仲間、観戦仲間も歓迎なので、興味を持った人がいたらぜひ「サモナーズリフトへようこそ」。