とにゃ〜!久しぶりのブログになりました。
今日は釣りの話。ABUのアンバサダーというリールの話です。

よし、リールを買おう!

何がきっかけだったかは覚えてないんですが、急にリールが欲しくなった。最近釣りにも行ってなかったのにね。
多分、FF7リバースがあまりに大変だったので、そろそろ外で遊びたくなったんでしょう。(そちらの大奮闘は別の記事にて。)
欲しいリールはもうほぼ1択で、ABU(現ABU Garcia)というメーカーのAmbassadeur 2500C、これにしようと決めていました。
理由はいくつかありますが、丸型リールで、自分のタックルに一番しっくり合うのがこれだったという感じです。
と、いいつつ5500Cとかカルコンとかも一応考えたりはしましたけどね。
それからというもの2500Cの動画をYouTubeで漁る日々。オーバーホールや改造の動画が結構上がっているんですよね。
現行品はないのでヤフオクとメルカリを眺めながら良い出物を探します。
数はそれなりに流通しているので、しばらく眺めていると相場感が掴めてきました。
そして、これにしようと思えるリールに出会ったので購入を決意。夜に購入することを胸に、昂まる心を抑えきれずに近所に釣りに…。

アクシデント、発生

釣りを始めて10分くらい経ったころ。
少し場所を変えようとリールにルアーをくくりつけようとルアーを引っ張ったとき、ポキッと小枝が折れるような音が。
恐る恐るロッドを確認したところ、最悪な事態になっていました。

やっちまった…。
原因はPEラインでドラグガッチリ締めてたことですね。反省。
長く使おうと大事にしていたつもりだったので、値段以上にショックが大きかったです。
ひとまず釣りは切り上げて帰宅。その日のうちに買った店に電話をしたところ、とりあえず見せてもらうのが良いとのことだったので翌日そのお店に行くことにしました。
本当にショックが大きくて、購入予定だったリールも一旦見送りに。
ロッドの修理代(or買い換え費用)がわからないと動きづらかったので。
とてもかなしい。

ロッドを買ったお店へ

翌日、ロッドを買ったお店へ。
自宅からはちょっと距離があるんですが、ロッドビルダーとして有名なおじさんがやっているお店で、何十年も前からロッドを作り続けているお店です。
ちょっと古い雑誌を読むと若かりし頃のおじさんをよく見かけます。

入り口のクランクベイト置物がかわいい。

店内には猫ちゃんの姿も。毛並みも綺麗で立派なお髭ですが、これで18歳だそう。長生きしてね。

ロッドの修理代は…

ポッキリ折れているので折れている先は使えない、という前提のもと、いくつか提案をしていただきました。
ガイドだけ生かして別のブランクにつけるのであれば、ガイド代分安く新しい竿が作れる。
トップガイドをずらすだけなら、新しいトップガイド代(太さが変わるので新しいものが必要とのこと)だけで大丈夫。
という感じでした。ガイドだけ生かしてもよかったのだけれど、勿体無さと所要時間を考えてトップガイドをずらしてもらうことにしました。
待つこと15分ほどで竿が修理完了。爆速。お値段なんと660円。安すぎる。

流石にこのお値段で直るのであればちょっと先の調子が変わる可能性はあっても、ありかなと。
糸は巻くこともできると言われたんですが、戒めもこめてあえてそのままにしました。
無事に直ってよかった。本当にありがとうございます、大事にします。

不憫だから

ロッドが思いの外安く直ったので、店内でお土産を物色。
2500Cの在庫は流石にないようだったけれど、やはりその筋のお店なので気になるルアーやリールもごろごろ。
物色しながらおじさんと2500C談義をして、探していたところ竿を折ってしまったことなんかを話していたら、不憫だから私物の2500Cを売ってあげようと言っていただいた。
ちょっと裏で投げて調子見てみなということだったので、店の裏でキャスティング。
やっぱりこのリール、すごく良い。あと貸してもらった竿がめっちゃ良い。セットで欲しいと思ったんですが、それは流石に予算オーバーなので諦めました。
そんなこんなでリールを譲っていただくことになりました。
ありがとうございます、本当に大事にします。
竿もお安く直してくださったので、お礼に売り上げ貢献のために再び店内を物色。

2500C用におすすめのラインを買ってきた。もちろんナイロン。PEなんて二度と使わん。

そして、前々から欲しかったザラゴッサJrを見つけたので一緒に連れて帰ってきた。
今は廃盤になっていて、もとからそれなりにお値段が張るルアーなので、機会があれば欲しいくらいに考えていたけれど、こんなおあつらえ向きなタイミングがあるなんて。これも良き出会いでした。

Ambassadeur 2500C

クレストマークはスウェーデン王室御用達のシンボル。

かっこいい…。
High Speedとかかっこいいシールが貼ってありますが、ギア比5.3:1なので、現代のリール基準だとローギアですね。
ハンドルはシングルとツインのものがありますが、これはツイン。こっちの方が使いやすさもバランスも良さそう。

今まで使ってたPENN LEVELMATIC 920と比べるとこんな感じ。


気持ち小柄ですね。持ってみると結構違います。

このタイプの丸型リールはシンプルなので、故障に強くメンテナンスや改造も簡単にできます。道具としての魅力の一つですね。
特に2500Cは渓流カスタムが最近流行っているようで、Availというメーカーを中心にかなりの互換パーツや改造パーツがあります。
そんなところも楽しみどころ。

今回譲っていただいたのは、厳密には2500C IARというモデルでインスタントアンチリバースという仕組みが搭載された後期のモデルになります。
この個体はフットナンバーが040006だったので96年製ですね。大体30年もの。
販売開始から50年経ってる2500Cですが、ヴィンテージ品でもメンテナンスさえすれば問題なく動きます。
ちょっとずつ仕様が違うようですが、そこまで大きな違いはないようです。相場も年代によってそこまで大きな差はなさそうな感じ。

2600エリート スプール付
通常より軽量のスプールがついているとおっしゃってたので多分そのことでしょう。
スプールの軽さは結構キャスティングに影響するらしく、変えるなら純正よりAvailの6mmのスプールがいいよとのこと。
今回はせっかく軽量スプールがついてるみたいなのでしばらくはこれで使ってみようと思います。
そのうち改造パーツ買いにまた伺います。

Avail製IAR用ピニオンギア入り
これはなんでしょう?ピニオンギアだけ変えているのかな?Availだとハイスピード用しかなさそうなのでメインギアも変えていてギア比が変わってる?それならピニオンギアというよりはハイスピードギアみたいな書き方しそうな気もするけど。
まあ細かいことは気にしないことにしましょう。
フットナンバーはさっきも書きましたが040006。

バラして、投げてみた

釣りに行く前にまずはバラしてメンテナンス。そういえば写真撮り忘れたな…。
バラしてみて、LEVELMATIC 920と比べて、よくできていて使い勝手と丈夫さを兼ね備えてる、工業製品として優れたデザインだなと思いました。
サイドカップのネジが920は11本、2500Cはわずか4本。フレームのパーツが一体型になっているのが大きいですね。
これによってメンテナンス性も剛性も随分上がっているように思いました。
コグホイールも920に比べてよく回ります。しかしシンプルなメカはいじっているだけで楽しいですね。
あとは少し小ぶりなのもあって、重量バランスが良いです。リール単体でも、竿につけても。
竿につけてみるとこんな感じ。小ぶりなのでオフセットなしでも悪くなさそうです。

投げてみて驚いたのはとにかく楽なこと。
スプールが軽いのも手伝って、気持ちよくルアーが飛んでいきます。
上は20gくらいまでは投げましたが、全然問題なさそうですね。
先が折れちゃった竿なので5gクラスのルアーはちょっと厳しかったですが、リールの方は全然いけそうな気配があります。

もっと早く買えばよかったなぁ…。
本当に良いリールですね。改造パーツ入れていくのも楽しみです。大事にします。
早く1匹釣りたい!

お店の紹介

今回お世話になったお店の紹介をしておきます。

うらしま堂渡辺つり具店 公式サイト

お店の魅力はなんといってもロッド。カスタムロッドも得意としているみたいで、長さや調子などを相談したら作ってくれるそうです。
いくつか既製品もあって、その中のThe Custom Magic Brendという竿を使わせてもらっています。
The Custom
こちらの高弾性カーボンの4’5”モデル CNF-MB・H45LL というやつですね。
小ぶりで小回りが聞いて、軽くてルアーの許容範囲も幅広い。かなり便利なロッドです。
でも昨日低弾性カーボンの方触らせてもらって浮気したくなった…。

あとは、ロッドやルアーの制作のためのパーツも豊富です。ロッドの数よりブランクの数の方が多いかもしれないくらい並んでます。すごい。
ハンドメイドのルアーやオールドのルアー/リールなんかも置いてあって、見ているだけでも楽しいです。

社長はとっても気さくな人で、キャスティングの仕方を教えてくれたり、釣りの今昔事情を話してくれたりします。何十年もやっているだけあって、行くたびに興味深い話をたくさん教えてもらってます。

高速のICからもそれなりに近いので、ちょっと新しい竿を考えたいなと思ったときにはぜひ行ってみてください。
利根川の遊漁券も扱ってるみたいなので、ついでに利根川もぜひ。

今年は釣りをがんばるぞ!

直してもらった竿、ついに手に入れたAmbassadeur 2500C、巡り合ったザラゴッサJr。
今年は近所だけじゃなく積極的に釣りにいけたらいいな。
まずは一匹、トップで釣りたいね。